ハンター歴12年の女が映画モンハンを見てきた

2ndGからやってきたモンハンが

ついに映画化…!


ストーリーがクソとか言われてるけど

ハンター歴12年の私からしたらテンションがひたすらに上がってしまったので、勢い余ってはてブロ書いてみました!!!


ストーリーにも触れるけど

モンスターとか小道具について触れさせてくれ!!!


※ネタバレを多大に含む!!!


※大前提として

モンスターハンターを現実にしたらどうなるか?」

という挑戦をした映画である、と認識していると良いかもしれない…



ベースとなっているのは MH4・4G辺りで

MHW・IB要素も結構ありました

シリーズ通してやってるとより楽しめるけど

最低限、上にあげたのをやってると楽しいと思います


映画冒頭、砂上船が砂漠を走ってるんですけど、もうそれだけでテンション上がりました

MH4を通ったハンターとしては「うおおお砂上船だ!!」という無条件の喜び…

砂漠といえば砂上船、そして襲ってくるディアブロス

当然、船がボッコボコにされるんですけど


この映画、ご都合主義など存在しない


高いところから落ちても平気、壁に叩きつけられてもすぐ立ち上がる、モンスターの攻撃喰らっても死なない

というゲーム内では不死身なハンターですが

映画ではそんなことありません


高いところから落ちたら死ぬし、壁に叩きつけられたら苦しむし、モンスターの攻撃喰らえば死は免れない

ラスボス級でもなんでもないディアブロス相手でも死人が出ると

なかなかに容赦がない


ゲーム内では巨大なモンスターに襲われても木っ端微塵にならない砂上船ですが、映画内ではディアブロス相手でも壊されそうになります

ディアブロスの突き上げ攻撃で縦になってしまう船


ここでMHWのオマージュが来ます

MHWのオープニングでは、主人公の乗る船が謎の巨岩に乗り上げて船が縦になり、船から落ちてしまう…というシーンがありますが

映画内、まんまこれです

「一緒じゃん!!」と即座に気付きます


ここで場面は現実世界に切り替わります

行方不明になった仲間を探していた主人公たちが、なんやかんやあってモンハンの世界に迷い込みます


そこで主人公たちが真っ先に出会うのは「黒角竜・ディアブロス亜種」……

なんですが

それよりも前にでっかい骨(あばら骨)に遭遇するんですね

で、そんなでっかい骨って現実世界じゃいないけど、モンハンの世界はゴロゴロいるんですよね

「どのモンスターだろう…ラオシャンロンか?でもこんな砂漠のど真ん中…」って思ってたんですけど、ちゃんと答えがありました


ちょっとカメラが引いた時に頭蓋骨が見えまして

そこにはドリル状の一本角が


ダレン・モーランじゃん!!!!!


砂漠・砂上船と来てなぜすぐ気づかなかったのか!やられた!という気持ちになりました

確かにダレン・モーランならあの巨大なあばら骨だな…と納得


映画内では全く触れないんですけどね、ダレン・モーラン

名前も出てこない、もちろん生きてるのも出てこない。ただの舞台装置です

それでもダレン・モーランの死骸があることで「モンハンの世界だな…」となりました


そして満を辞しての登場

黒角竜  ディアブロス亜種」

ここで亜種なのが個人的にツボです(理由は後述)

主人公たちは銃火器で応戦するも、もちろん歯が立ちません

そして死ぬ仲間たち、あっさり死にます

退却するもまだまだ追ってくるディアブロス亜種


通常種ならある程度追った後に諦める、というか見逃すと思うんですが

亜種なんですよ


ディアブロス亜種って他の亜種と違う特徴がありまして、色が違うとか、行動が違うのはもちろんなんですけど

「繁殖期で気が立っているメス」なんですよね

縄張りに入ってきたものは執拗に追い回す、というゲーム公式設定(だよね?)をここで活用してるんですよね


逃げても逃げても追ってくる未知の生物

という恐ろしさの演出にディアブロス亜種はぴったりだなと思いました


ディアブロス亜種から逃れた主人公たちは、洞窟の中で一息つくんですが、ここで間髪を入れず襲ってくるのが

「影蜘蛛  ネルスキュラ

襲ってくるのは一匹かと思いきや、次から次へと出てくるネルスキュラたち

「おっ連続狩猟かな!?」と沸き立った自分の予想を上回る数が出てきました

(※連続狩猟は出てくるモンスターの上限数が決まっているものがあり、その際は10頭まで出てくる)


不気味に鳴きながら襲ってくるネルスキュラ

追い払えども追い払えども次から次へと湧いてくるネルスキュラ

控えめにいって絶望です


なんでこんなにいっぱい湧くのかというと

ディアブロス亜種から逃れた主人公たちが迷い込んだ岩場の地下が、ネルスキュラの巣窟になっていたんですね

大きいのから小さいのまで、果ては卵まであります

「卵の中にいるちっちゃいネルスキュラ可愛いな」とか思ってた自分をぶん殴りたいですね

ちゃんとネルスキュラが獲物を捕らえた繭もあって忠実だなぁ…と思いました


まあその中身あれなんですけどね

あれですあれ、察してください


そんなネルスキュラを撃退するのに即席火炎放射器(スプレーとライターでできるやつ)をぶっ放すんですが、景気良く燃えてましたね

火属性弱点なんで(実際は違うけど)これも忠実だなと思いました


ここからはネルスキュラから逃れつつ、どうにかディアブロス亜種のいる砂漠を抜けたいねって頑張ります


正直この辺はモンスターよりも対人戦が多い

主人公がモンハン世界のハンターと合流できるんですけど、できたんですけど、バチボコ殴って蹴ってぶっ飛ばしまくるんですよね

確かにね!異世界に迷い込んで言葉通じないけどね!

だからって「拳で語り合おう」じゃないんだよ!君たちボロボロだよ!


このハンターもハンターで、冒頭で船から落とされたハンターなんですけど装備がね…闘技場のチャレンジクエストよりも装備も物資もないんですよね

(※チャレンジクエスト:限られた装備と物資でモンスターをいかに早く倒せるかという、いわゆるタイムアタックができるクエスト)

複数武器持ってて「おや?チートかな?」と思うんですけど、恐らく切れ味黄色、良くても緑しかなくてたぶん砥石もない。弓も使ってるけどたぶんダメージ高くない


装備も物資も限られてる中、どうにかネルスキュラの巣窟+ディアブロス亜種から逃げようと、あれこれ知恵を巡らせるの良いね

こう、ゴリ押しでくるモンスターたちと戦うハンターももちろんゴリ押しなんだけど、そこに戦略とか地形とかの知恵が入ることにより、なんとか紙一重で勝てる、っていうのがこのモンハンの世界なんだなと感じるシーンでした


で、どうにかディアブロス亜種から逃れて砂漠の中のオアシスにたどり着くんですけど、ここで出てくるアプケロス。そこはかとないジュ○シック・パーク感

よっしゃ息抜きじゃ!と思いきや、砂の中から飛び出てくるガレオス。さすがに雑魚モンスなので一刀両断されるんですけど、ここでガレオスっていうのが良いですね


2ndG以来かぁ〜!と思ってたら4Gにもいたんですね

メインどころではないし、どっちかというと初心者の壁というか練習台的な存在だけども、砂漠といえばっていうモンスターではあるので、出すの分かってるなと思いました


ちゃっかりガレオス食べてるしね

確かに生肉剥ぎ取れたよねあいつ


で、今作の看板モンスターがついに登場

「火竜  リオレウス

もうね、圧倒的強者感がすごい。これは勝てないですわって逃げたくなる


ここで一旦冒頭の話をしたいんですけど

主人公たちよりも前に行方不明になった仲間たちが出てくるんですね

まあ丸焦げになってるんですけど、ここでの描写が「なるほど」と思いました


「ナパームでもこんなにならない」(※ナパーム弾:900〜1300度の高温になり、専用の消化剤じゃないと消えない)とか

何故か周りにガラスが飛び散っているんだけど、それが「砂が溶けてガラスになった」(※砂の融点は完全に溶かしたい場合は1700度らしいです)とか

あっこれはリオレウスですね

って分かる上に、とんでもない火力を持っていることが示されるんですね

それと戦うハンターはやっぱり化け物なのでは?と改めて思いました。ハンターすごいね


このリオレウスさんが今作のボスなんですけど

よう戦おうと思ったなってぐらい強い

主人公が現実世界に戻った時に一緒に来ちゃうんですけど、もうね、現代兵器じゃ歯が立たない

銃ブッパされても蚊に刺されたか?ぐらいの顔で暴れ回るんですわ


「空の王者」は伊達じゃない


勝てないですやん、となるんですけどまあどうにかこうにか勝つんですわ。本当に紙一重

これぐらいしないと我らがリオレウス先輩は死なないよなってぐらいしてようやっと死にます

恐ろしいリオレウス先輩


で、ボスを倒して終わりかと思いきや、黒い外套をまとったモンスターが悠然と降りてくるんですよ

「黒蝕竜  ゴア・マガラ

ずるいね、この出てき方はずるい

かっこいいです、ゴマちゃんいいよね


まあここで終わってしまうんですけど

「続きまっせ!」と言わんばかりの終わり方なんですけど、普通に続き気になる

謎は全く解けてないし、ゴマちゃんとバトル中だし


これは単体で楽しむ映画ではなく

「導入編として楽しむ映画」なのかなと思います


そして最後の最後にMHWやった人なら盛り上がる人が出てくるんですよ

「おっお前は!!!」ってなる人がいるんですよ

というかMHWの要素が散りばめられてて随所でテンションが上がってしまう…


例えば、オープニングで話しかけてくる五期団同期のハンターと受付嬢ちゃん(このハンターはMH4にも出てくる筆頭ルーキーなので、MHWやってなくてもテンション上がるかも)がいたり、

スリンガークラッチクローがあって、これでモンスターとの戦闘が好転したり、

料理長アイルーの料理がMHWでやってる料理とそのまんま一緒だったり(ステーキ焼いてるあれです、アングルまで一緒だった気がする。めちゃめちゃテンション上がった)


MHW、好きですね?


と言いたくなるほどに盛り込んでますね

分かる、分かるぞその気持ち。入れたくなるよな


でも風呂敷を広げすぎた感は否めない、まあ畳めてない(というか畳む気なかったと思う)から仕方ないのかな


続編出るなら見に行きます、普通に続きが気になるので

謎の人物に触れてくれ、じゃないと夜しか眠れない


あと見るときはMX4Dをオススメします

臨場感がエグいです

ネルスキュラが足元をぐさぐさ刺してくる時とか、冒頭の砂上船の揺れとか、モンスターに攻撃される時とか、なんかもう自分がやられたのでは?ってなるぐらいボコボコされる(比喩ではない)


「これはそういうアトラクションでは???」となるぐらい揺れますけどね


そういえばスタッフロールで主人公の仲間たちの声優さん見たんですけど

鬼滅並みに「声優の無駄遣いか?」って思いました

一人はすぐ気づいたんですけど、まさかあなたもいたんですか…って思いました

開始30分も居なかった気がするんですけど



総評、できるほど映画見てるわけじゃないですが

ハンター歴12年の女的には楽しかったです

モンハンをシリーズ通してやっていればやっているほど楽しめる映画かな、と

通してやってても楽しくないって人はいると思いますがね、そんなん個人の感想です


面白い、楽しい以前に「よく実写化できたな」という感情の方がでかいかもしれない


長々と語らいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!とりあえず語りたいことだけ語りました



最後に一つだけ


安心してください



カプコン製のヘリは落ちます